大工・・・江戸の発音では「デエク」
古くは建築技術者の職階を示し、木工に限らず各職人を統率する長、または工事全体の長とな
る人物をさし、番匠(ばんじょう)とも呼ばれたそうです。
こんにちは、滝本康秀です。

友人の大工があるイベントに出展していた茶室の模型です。
1/5で作られており、あるお金持ちの方の茶室だそうです。

友人の大工は今でも手で材木を加工しております。いわゆる手加工とい
うやつです。材木屋さんにも「めずらしいですね」と言われるそうで
す。
現在はプレカットの技術が進んでおりますので、手加工で仕事をされて
いる大工さんは全体の一割程度でしょうか?残念な事ですが大工の木組
みの技は現状のまま行くと宮大工に代表されえるような一部の大工しか
使えなくなるのでないかと。工期やコストの問題もありますが跡継ぎの
問題も大きいのではないかと個人的には思います。

しかし現在はエコやロハス。自然環境に配慮した言葉をよく耳にします。
大工さんが手で加工した自然な家に住みたいと思っていらっしゃる方も
少なくないと聞きます。そういった技術に対してきちんとした対価を払
えると良いのですが、そうなっていないのが現状です。
洋の東西を問わず、本物のマテリアルを使った建築物は素晴らしいです
ね。
因みによく使われる「意匠」というのは、「匠(大工)」が「意図する
(考えた)」という意味でデザイン性を表す言葉だそうです。